様々な藍染a variety of aizome

藍の色に魅せられ、それぞれの分野、技法でていねいな仕事を続ける染師たち。 匠の技は唯一無二。生み出される製品は暮らしの中で愛される存在に。

藤森美恵子氏

fujimori mieko

藤森美恵子

美しい風合いを持ち、かつ強靭。藤森美恵子氏が藍染を施すのは、1300年の歴史を持つ阿波和紙だ。夫で県無形文化財の藤森洋一氏が漉きあげる最高級の紙を使った作品は、生活雑貨から内装・インテリアまでと幅広い。手漉和紙を家業とする藤森家では古くから和紙の藍染を行ってきた。一時は途絶えていた技術を、昭和45年頃に6代目・實氏が苦心の末に復元。近年はアーティストの写真やデッサンを大判和紙に印刷し、それを藍で染めるプロジェクトに参加するなど、新しい表現にも積極的だ。「水洗いされた和紙の藍色にこの上ない美しさを感じながら、日々美しい青を得るための努力は惜しみなく、励んでいます」。

藍染ランプシェード 素材を厳選し、シンプルでありながら独創的な技法を凝らして仕立てられた藍染ランプシェード。
藍染和紙 一枚一枚を丁率に染め上げた美しい藍染和紙。

阿波手漉和紙 商工業協同組合

〒779-3401吉野川市山川町川東141

tel:0883-42-2772

fax:0883-42-6085

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亀田悦子氏

kameda etsuko

亀田悦子

日常的に使ってもらえる藍染の商品をつくりたい。亀田氏がそう思い立ったのは13年前にさかのぼる。2019年にようやく形になったアイテムは、藍染の肌着やベビーウェア。「藍の持つ『薬草』としての効能、肌に優しい成分に注目し、チームで『海部藍』という独自の染料をつくるところから始めました」。藍の無農薬栽培など、安心・安全面にも留意。「お洗濯を重ねた後、監の薬能を取り戻していただくために」家庭用の染色キットも整えた。「藍を染める過程には、癒しの効果があると考えています。これからも、藍にふれ、藍を身につけることでもたらされる、健やかな暮らしを提案していきたいですね」。

あまべ藍染料で染色した生活用品 生活に密着した、腹巻・ソックス・手拭・ハンカチ等を薬草としてのあまべ藍染料で染色。
優しい藍色 各ご家庭の水周りの場で身近に親しんでいただける藍。下着類にふさわしい優しい藍色。

株式会社 トータス

〒775-0203 海陽町大里字中須土手外1-1

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